ルイス・バラガン
ルイス・バラガンは、メキシコ生まれの近代から現代にかけてのの建築家で、シンプルな形態とカラフルな色使いに特徴があるのだが、それがメキシコの乾いた(...と思う..)風土と調和して、とても魅力的な空間を作り出している。
◆ ◆ ◆ ◆ ◆
随分前にルイス・バラガンの写真集が出ていたが、カメラマンは、日本の建築写真の第一人者、二川幸夫氏である。自然を部分的に取り入れながらのものと、シンプルな面構成と光と影(陰?)の関係をアップにしているものが目立つ。
建築写真には珍しく、馬や祈りを捧げる修道女が登場するのも、空間が伝えるリリックな部分が感じられて好感がもてる。
僕は、人が写っている建築写真が好きです。そこには、生活が感じられ、人と空間の関係が物語られ、設計者の心情もうかがい知ることができるから。日本の建築雑誌の多くからは、人が排除されてしまっているような気がする。ドイツやイタリアの雑誌などのは、しばしば人が登場する。まさか、設計者が、人がいない状態を、bestと思っているわけではないだろうに...。
なお、ルイス・バラガンの自邸兼アトリエは、世界遺産として認定されています。1947年の作品で、その後のバラガンのスタイルの原型となった(というか、実質的なキャリアのスタート)もの。ルイス・バラガン没後はバラガン財団の博物館になっている。見学の申し込みは、メールで行うことができるらしい。

Cuadra San Cristobai,Los Clubes,1966-68
ルイス・バラガン略歴
Luis Barragan(1902〜1988)
(写真は、メキシコの新聞 La Jornadaの2002年の記事のもの)
ルイス・バラガンは、1902年メキシコのグアダラハラの田舎で生まれる。
1919年、グアダラハラの自由工科大学の工学科に入学した後、建築科へ移る。
1925年、パリに移り住む途中で、1924年に南ヨーロッパを旅行し、coratifsのArts Expositionを訪問。
1926年、グアダラハラにいる彼の兄弟で建築家のファン・ホセのところで数年間働く。
1931年、3ヵ月間ニューヨークで過ごし、アーティスト、ホセ・クレメンテオロスコと友人となる。そして、パリに戻り、ル・コルビュジェと造園家フェルディナンド・バックに会います。
グアダラハラで退屈な4年を過ごし、1935年にメキシコシティーへ移り住みます。
1940年にcalle Francisco Ramirezの自邸を含む7つの庭をデザイン。
1945年、商業的に不成功でしたが、メキシコシティー郊外El Pedegralの開発を手掛けています。
1952年、グアダラハラの友人Arriola博士のために家を設計。
1954年、4年をかけてTlalpan Conventを彼独特の色と光を使ってデザイン。
1957年、Torri Satellteをデザイン。
1966年、 Folke Egerstrom Houseと馬の池と噴水のあるStablesを設計。
1975年、メキシコでの休眠期間の後、のAfterはメキシコ、建築家エミリオアンバースの本によって、バラガンは再び国際的な評判を得ます。
1977年、MoMA(ニューヨーク)で作品展開催。
1980年、プリツカー賞を受賞。
1988年、メキシコシティーで亡くなり、グアダラハラに埋められます。
学校を卒業した後の1925年と1931年、広範囲にヨーロッパを訪れ、南部スペインのムーア人の構造、地中海の国内の構造、フェルディナンド・バックやフレデリック・キースラー、ル・コルビュジェの理論などの影響を受けながら、彼自身のデザイン手法を形成していったと考えられます。
また、当初バラガンは、国際様式で作品を設計しました。しかし、1945年のヨーロッパへの旅行によって、メキシコの「地方主義」の感覚を、彼自身のデザインスタイルを総合し、さらに自国の芸術の影響によって、精神的な美しさと調和を得る為に、その土地のルーツを考慮した建築をつくろうとしました。バラガンは、風景計画へのロマンチックなアプローチを通して落ち着きと彼の幼い頃の環境の美しさを再現しようともしています。

終生、彼は、画家であり造園家であるフェルディナンド・バックの理論に固執し、厚い壁、小さな開口、明るい色と天然材料の使用は、彼の円熟した作品を特徴づけます。これらの後の作品も、日光と水の楽しい相互作用を利用することによって成功してます。
ブタカチェア ミニチュア
ルイス・バラガンがデザインした木製椅子、Butaca Chair。最初にデザインされたのは1945年。その後改良が加えられいろいろなバージョンがあるという。これは、ヴィトラ(Vitra)社のVitra Design Museumのコレクションを 1/6 サイズで再現したミニチュア。
ルイス・バラガンに関する書籍
| ルイス・バラガン―バラガン自邸1947 作者:ルイス・バラガン,二川 幸夫,エミリオ・アンバス 出版社/メーカー:A.D.A.Edita Tokyo | |
| ルイス・バラガンの建築 作者:斎藤 裕 出版社/メーカー:TOTO出版 | |
| カーサ・バラガン 作者:齋藤 裕 出版社/メーカー:TOTO出版 | |
| バラガン自邸 Luis Barragan Barragan House1947-48―世界現代住宅全集02(Residential Masterpieces) 作者:ルイス・バラガン 出版社/メーカー:ADAエディタトーキョー | |
| Luis Barragan 作者:作者:Rene Burri 出版社/メーカー:Phaidon Press | |
| The Life and Work of Luis Barragan 作者:Jose Maria Buendia Julbez,Juan Palomar,Guillermo Eguiarte,Luis Barragan,Jose Maria Buendia Julbez 出版社/メーカー:Rizzoli Intl Pubns | |
| Luis Barragan:The Quiet Revolution 作者: 出版社/メーカー:Skira | |
| Luis Barragan:The Phoenix Papers 作者: 出版社/メーカー:Arizona State Univ Center for Latin | |
| Barragan:The Complete Works 作者:Luis Barragan,Antonio Toca Fernandez 出版社/メーカー:Princeton Architectural Pr |
ルイス・バラガンに関するサイト
| プリツカー賞のサイト | 1980年にプリツカー賞を受賞している |
| Barragan Foundation | 元ルイス・バラガンの自邸兼アトリエ。1947年の作品で、ユネスコの世界遺産として認定されています。その後のバラガンのスタイルの原型となった(というか、実質的なキャリアのスタート)もの。バラガン没後はバラガン財団の博物館になっている。見学の申し込みは、メールで行うことができるらしい。 |
























